Q.可能なカスタマイズの範囲は?
A.お客様の仕様に合わせたアクチュエータ取り付け金具の作成およびX-Yステージへのアクチュエータの取り付けやマッチング等が可能です。
これに加え、PMNAシリーズは先端ロッドのタップ加工等も承っております。
ただし、物理的に加工が困難な場合もある他、PMMAシリーズはカスタマイズの範囲に制限がありますので、事前にご相談ください。
Q.標準品以外のドライバやコントローラ、制御ソフトは使用できますか?
A.動作可能ですが、弊社の保証対象外となります。
これは、加速トルクや動作電流等が異なるとモータの特性が変わったり、破損したり、相性の問題で動作自体が不可能という危険性があるためです。
PMNAシリーズはアクチュエータ単体のみの販売もお受けしておりますが、本来の性能を発揮するため、できるだけ標準のセットでお買い上げいただくようにお願いしております。
また、PMMAシリーズはオリエンタルモータ製のDFC5103PまたはSD5103P3を推奨します。
Q.ステッピングモータ以外のモータへの交換は可能ですか?
A.数量や継続性によっては検討させていただきますので、お気軽にご相談ください。ただし、その場合にはカタログに表記された性能は保証されません。
PMMAシリーズの場合、原則として特注はお受けしておりませんので、交換は不可能です。
Q.真空や水中での使用は可能ですか?
A.大幅な改造が必要なため、今のところ対応していません。真空中での動作は可能ですが、ガスが発生して真空度を下げる問題がありますので、ケーブルをステンレスチューブで覆い、その他の部分もステンレス製シールで密閉する形になるでしょう。
また、水中での使用には、防水処理が必要なので困難です。特に、出力軸にはOリング等を使うことになるため摩擦抵抗も増えるので、モータの大型化も必要になります。
Q.ピエゾアクチュエータと比較して、優れている点は?
A.ピエゾアクチュエータは分解能が優れている代わりにストロークが数十ミクロン程度しかありません。そのため、結局は他の種類のアクチュエータと組み合わせて使うのが一般的です。
一方、モータ駆動のアクチュエータは、1ミクロン程度の精度なら実現しておりますし、同じアクチュエータで数センチの動作も可能です。
Q.油圧シリンダと比較して、優れている点は?
A.小型かつメンテナンスフリーということが挙げられます。また、油圧シリンダで位置決め精度を向上させるには高精度な油圧ポンプ等が必要になるため、精密位置決めにはステッピングモータ駆動の方が有利です。
Q.位置の検出はどのような方式で行なっていますか?
A.当アクチュエータは、原点以外での位置の検出は行なっておりません。これは、ステッピングモータが脱調しない限り、精度は狂わないという判断によるものです。
PMNAシリーズは原点に接点を内蔵しており、原点の検出だけは行なっております。
PMMAシリーズの場合はお客様がご利用のコントローラ等に依存しますが、出来る限り原点センサを外部に取り付けることを推奨しております。アクチュエータにもオプションで、接触導通式原点センサを搭載可能です。
さらに高い信頼性を求められる場合は外部にリニアスケール等を取り付けてご使用ください。
Q.トレーサビリティは取っていますか?
A.トレーサビリティ証明書等はつけておりませんが、精度等は福島県ハイテクプラザ(公的試験機関)のレーザ測長器で測定し、測定値の一桁上の値を採用しております。
また、PMNAシリーズにはオプションで精度等の試験成績書をおつけしております。